旅館 3F内装工事
wad resort 千鳥亭
兵庫県たつの市御津町新舞子1414-1
千鳥亭は瀬戸内の新鮮な鮮魚料理と地元のお野菜をメインとした料理とモダンな客室が素敵なお宿です。
今回の工事で一番ウエイトをしている三階の改装工事。既存の様子はこちらも一階と同様しっかとしたつくりでいままで保たれていたのですが、やはり昭和の香りが拭えません。後付けされたエアコンの配管が部屋の中を飛び屋根をつたい屋上へ。これはちょっといけませんね。広いテラスは特に有効利用ができていないので何か面白いことはできないかと考えました。
はい、まずは解体です。三階に至っては全くレイアウトが変わりますので天井・壁・床全て撤去します。みるみる解体されていきます。1日7〜10人の職人さんが毎日入って約10日かかりました!
ほぼ解体が終わりゴミを一旦撤去します。同時に界壁工事を進めていきます。
界壁工事が終わると天井と床を組んでいきます。組まれた床の上に通常の間仕切壁が設置されていきます。これが進むと部屋の間取りがよくわかります。
こちらはテラスに面した部分です。このテラスに露天風呂を設置することになり、大きなサッシが入っていましたが撤去し各部屋ごとにテラスドアを設置しました。
各部屋の下地工事もほぼ完成です、これに装飾工事を施していきます。
三階のお部屋は三つあり二部屋は露天風呂がありますが、一部屋だけないのでこの部屋にも特別感をだす演出を行いました。風呂と洗面を一部屋にまとめ壁をモルタルで均し白の塗装で塗りました。壁の一部にヒノキの羽目板をアクセントで入れ、床に磁器質タイルを貼ります。
テラスに戻りまして、露天風呂にする前に防水処理をしっかり行います。テラスの立ち上がりまで満遍なく処理します。防水工事が終わったら、間仕切壁設置とデッキ工事を行います。
内部の廊下は不陸が激しくカーペットが施工できないので、一度レベラーを流し平らにします。
装飾工事と建具取り付けが行われています。EV周りはすっかりキレイになりましたね、客室にナラ材のフローリングが施工されています。アクセントになる建具はすべて特注で高さが2.7mあり迫力があります。
廊下が完成しました!周り縁や巾木をなくしかなりスッキリしたデザインです。照明を天井ではなく壁の入隅に設置し拡散光で優しく通路を照らします。
こちらは「白の間」です。部屋ごとの部屋名に合わせた建具を設置しました。廊下正面の引き戸はタモ材の吊り戸。洗面器も白で統一。
こちらが完成した露天風呂。ヒノキの羽目板とシンプルなバスタブが気取らず程よい存在感を演出していると思います。
こちらは「黒の間」です。その名の通り黒を基調としたお部屋です。使っている素材は白の間と同じです。色のみを変えて表現しております。
最後は「樹の間」です。この部屋は洋風スタイルで入り口は開き戸です。部屋の壁一面にタイルでアクセントを。樹の間の名にふさわしいように天井・床に木材を意識した仕上げに。風呂は白と茶色をベースにシンプルに構成。